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Breathe Owl Breathe

暖かくなってまいりました。

過ごしやすい季節はあっという間に過ぎ、時期に雨の季節がやってくるのでしょうね。

さて、先日のAyakoさんのFickle Friendsに続き、

“Swim”繋がりでBreathe Owl Breatheをご紹介します。

タイトル”Swimming”ですが、「まるで泳がない魚」のごとく

ぷかぷか漂うようような楽曲ですね。

ミシガンを拠点にする、いかにもUSらしいジェントルなインディーフォーク。

こんなに音数を絞っても、ポップに聴かせるってのはさすがです。

遊び心もあって、気にならずにはいられませんね。

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Enjoy Music Club(EMC)

今夜は若干毛色の違う、ジャパニーズヒップホップをご紹介。

僕自身、クラブミュージックには全く詳しくありませんが、

なにやら、これは、雰囲気よろしいなぁと。

非マッチョ、非貪欲、非オラオラ(死語?)、

とにかく、ゆるい。

表立った、ひけらかすようなパワーなんぞにゃあまったく興味なし。

まさに我が道をゆく、だからこそ(ある意味)妙に強い(気がする、)不思議なアーティストです。

個人的にも、レーベル的にも、馴染みのある高円寺を活動拠点にしている(たぶん)っていうのも、何だか親近感が湧いてきます。

三色の人懐っこいMCも、いい意味で小賢しいサウンドも、

伏し目がちな文科系音楽フリークには、グッときてしまうと思います。

“そこにはドキドキがあるから”

“そこにはワクワクがあるから”

“そこにはいとしさがあるから”

“そこにはせつなさがあるから”

うーん、最高。

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Adrianne Lenker

ミネアポリス出身、現在はニューヨークで活動するAdrianne Lenker。

今年頭に発表された作品が秀逸すぎるのでご紹介します。

一言でいうと、「本物の匂いがするなぁ。」と。

Joni Mitchellに通ずるクラシカルな音創りと、

Joanna Newsom的なオルタナ・フォーク感、

ほどよくポップで、ほどよく幽玄な、バランス感覚のすばらしい作品です。

音楽活動をする上での、紆余曲折の末に辿り着いた

彼女自身のパーソナルな音なのだと思います。

大袈裟な表現ではなく、これからも音楽史に残り得る作品だと感じています。

今後に注目です。

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樽木栄一郎

盟友であり戦友である(と、勝手に思っている、)樽木栄一郎氏。

彼の10年前の音源が明日19日に発売となるそうです。

音楽史における10年とは、ひとつ、括りになるほど変化の多い世界。

自分の変化、周囲の変化、様々な要因で趣味趣向が変わるように、

聴く音楽も少しずつ変わっていくものです。

しかしながら、本当に良い音楽、丁寧に作られたものは

歳月を経ても色褪せるどころか、よりいい風合い、「あじ」が出てくるものだと思います。

使い慣れた日用品、昔から愛用している衣服が自分になじんでくるように、

彼の紡ぐ音楽にはいつも、嘘のない自分を投影できるような、不思議な感覚にさせられます。

パーソナルなとこも含め、彼は本当に格好悪くて、無茶苦茶に格好いいんです。

そんな彼と、(レーベルを抜きにしても)ようやく仕事でも絡めることができて、僕はとても幸せです。

http://towershibuya.jp/2014/04/20/7700

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